VSR-10 G-SPECをチューンしてみよう。

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VSR-10 G-SPECをチューンしてみよう!

今回は箱だし状態(以下、純正と呼ぶ)を基準として数値計算上で机上チューンをして検討していきます。各パラメータとピストンの動きに注目していきたいですね!

先に言っておくと、自分でもやってて難しくてわからなくなるので参考程度にお願いします。

まとめ

BB弾の射出タイミングを意識してチューニングしよう!

前に書いた初速について考える記事も参考にしてください。

軽量弾を使うなら加速ポートを設けて、BB弾発射とピストン最前進時のタイミングを調整する。

この記事(2024/1/5)に書いていて気づいたんですが、前回の記事では発射とピストン最前進時のタイミングを同じにするってあったんですが、間違いです。

ピストンが最前進したあとは、バレル内はまだ高圧状態なので、ピストン最前状態から少し時間をおいて発射されるのがベストな状態です。

VSR-10 G-SPECについて

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東京マルイの誇る最強のボルトアクションの一つですね。

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普通に使う分には、シアーを変えるだけ充分!

ここから先は、東京マルイがチューンした設定をぶち壊して、特定のシチュエーションに特化させるチューニングを考えていきます。

箱出し純正の仕様を確認しよう

計算条件

純正の仕様についてシミュレーションしてみましょう。

0.2g、0.25g,0.28g,0.45gとして計算条件としてみました。(メモ:kb=3)

なお、シミュレーションの都合上、ピストンの突起を考慮していません。

計算結果

表1.BB弾の重さごとの初速とエネルギー

BB弾の重さ[g]初速[m/s]エネルギー[J]
0.2091.60.84
0.2584.10.88
0.2880.10.90
0.4562.30.87

図1.運動速度 BB弾の弾速:赤とピストンの前進速度:青[BB弾重量0.20g]

図2.運動速度 BB弾の弾速:赤とピストンの前進速度:青[BB弾重量0.25g]

図3.運動速度 BB弾の弾速:赤とピストンの前進速度:青[BB弾重量0.28g]

図4.運動速度 BB弾の弾速:赤とピストンの前進速度:青[BB弾重量0.45g]

表の見方

赤線がBB弾の弾速(左の縦軸)

青線がピストンの前進速度(右の縦軸)

横軸は共通で時間

図1.運動速度を例にして見てみましょう。

赤線はBB弾の弾速なので左側の縦軸で

時間0[msec]のとき弾速は0[m/s]

青線はピストンの前進速度なので右側の縦軸で

時間0[msec]のとき弾速は0[m/s]

時間ごとに弾速を追っていくと、

6.0[msec]で弾がパッキンから離れて、バレル内で加速、11.3[msec]で発射されています。

一方、ピストン前進速度は、

0[msec]から加速をして、5.5[msec]あたりで最大速度を取って以降は加減速をして25.3[msec]でピストンが最前進位置(シリンダーヘッドに衝突)にいます。

考察

ピストンの最前進時のタイミングについて

すべての条件で、弾が射出された後に、大きく遅れてピストンが最前進位置にきていますね。

ここまでタイミングずれていると、エア量が余っているとみていいと思います。

インドア特化 0.2g弾のショートバレル仕様にカスタムしてみる。

G-SPECサイズでも立ち回りとかバリケとの距離の取り方になれれば問題ないです!!!

が、記事にならないのでショートバレル仕様について考えていきます。

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想定は、PDIの内径6.01mm,120mmです。ホップは弱めにしました。(メモ:kb=1)

計算結果

表2.ショートバレル仕様の初速とエネルギー

BB弾の重さ[g]初速[m/s]エネルギー[J]
0.2064.60.42

図5.運動速度 ショートバレル仕様

となりました。実際に同じセッティングでやったことがあるんですが60前後だったので大きく外れてはいないと思います。

まあ、どうカスタムするかの方向性は変わらないので進めていきましょう。

上の考察に書いた通り、弾の発射タイミングとピストンの停止時のタイミングが大きくずれています。

俗にいうエアが余っている状態、や、流速状態ですね。(定義によるけど)

これをカスタムして効率化していきましょう。

カスタム例1.加速ポートを付ける。

G-SPECの加速ポートは実質0mmなのでスリットを広げて加速ポートを広げて、ピストンの速度を上げて、発射タイミングに近づけてみましょう。

表2.ショートバレル仕様(加速ポート付き)の初速とエネルギー

BB弾の重さ[g]初速[m/s]エネルギー[J]
0.2072.90.53

図6.運動速度 ショートバレル仕様(加速ポート付き)

加速ポートを39mm追加しました。(実機で合うかはわからない。)

初速は、64.6m/sから72.9m/sまであがりました。

発射タイミングも、ピストンが最前進位置で停止して少しして、発射されていますね。

カスタム例2.ピストン重量を軽量化して、エアを早く使い切る。

表3.ショートバレル仕様(ピストン重量6g)の初速とエネルギー

BB弾の重さ[g]初速[m/s]エネルギー[J]
0.2076.30.58

図7.運動速度 ショートバレル仕様(ピストン重量6g)

ピストン重量を19gから6g(現実にはたぶん無理)にしてみました。

初速は、64.6m/sから76.3m/sまであがりました。

ピストン停止が24msecから16msec、発射タイミングが7msecから6msecに変わりましたね。

ピストン停止と発射タイミングの差はかなりありますが初速はあがりましたね。

0.2gではピストンを軽くした方がいいようですね。

カスタム例3.加速ポート+ピストン軽量化

表4.ショートバレル仕様(ピストン重量6g+加速ポート追加)の初速とエネルギー

BB弾の重さ[g]初速[m/s]エネルギー[J]
0.2083.20.69

図8.運動速度 ショートバレル仕様(ピストン重量6g+加速ポート追加)

2つの合わせ技でピストン重量基準で加速ポートを43mm広げてみました。

初速は、64.6m/sから83.2m/sまであがりました。

インドア特化ショートVSRのカスタムまとめ

0.2gを使うなら

・ピストン重量は軽め。

・加速ポートを付ける。

がおすすめ。

ピストン重量軽量化も兼ねて私は自作のショートピストン使ってます。。。

そのうちBASEで販売しますのでこうご期待!

おわりに

いかがでしたでしょうか。

あくまで机上のセッティングでしたが、傾向に関しては合っていると思います。

あとは実機で試してみてください!

本ページの解析結果には、のびたではなく友人が作成したプログラムを使用しています。

私はこんなすごいプログラムかけません!ご協力いただいた友人に感謝です!!!

筆者について

筆者 のびた

3DPなどを使って創作活動をしています。

BASEで販売をしています。

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