まとめ
私は予備自衛官補3年、予備自衛官10年経験しました。
現在ではエアソフトにのめりこんでいますが入隊当時はそういうのはなく、予備自補に関しては自衛隊が何してるのかわかなくて気になったから入隊してみました。予備自補・予備自やったけど結局わかりませんでしたが。
ミリタリー目当てで入る人で最後まで残る人は少ない印象です。
もし少しでも興味があったら、特に学生の人、予備自衛官補を挑戦してみたほうがいいです!
おすすめの自衛隊グッズはエムテックのグローブ!
本題に入る前に名称について
一般的には自衛官自体かなり謎に包まれた組織なのに”予備”自衛官”補”って何者。というのが普通の人かと思います。
説明することが山ほどあるので少しずつ説明していきます。
この記事では、現役で働いている自衛官を(一般的かはわかりませんがまわりの自衛官は区別して呼んでいました。)常備自衛官(以下、常備)、現役を引退もしくは予備自衛官補から任命されたものを予備自衛官もしくは即応予備自衛官(以下、予備自もしくは即自)、予備自衛官補を以下予備自補と呼びます。
予備自衛官補とはなにか
本題、予備自衛官補とは何か。
防衛省の予備自補の採用パンフレットをみてみましょう。
内容をまとめると、予備自衛官補とは自衛隊未経験者が予備自衛官になるための教育を受ける身分です。教育を受けることが仕事で任務です。
予備自補は教育を受ける身分で、防衛招集や災害派遣は一切ありません。
入口が民間人、ゴールが予備自衛官ですね。
予備自がどんなことをするかはひとまず置いておいて、予備自補の身分について説明します。
予備自補は、
身分:非常勤の特別職国家公務員
給与:日額8,500円(訓練出頭時)
となっています。ボランティアなんて思ってる方もいらっしゃいましたが国家公務委員で給与も出ます。採用試験もあり、高卒程度の筆記問題と身体検査があります。
ここも勘違いされる方がいますが、身体検査はあくまで検査で筋力がどうこうはありません。
予備自衛官補の入隊区分(採用コース)
教育される身分である予備自補にも2つの入隊区分があり
予備自補(一般)と予備自補(技能)があります。
私は予備自補(一般)の区分で入隊しました。一般採用は年齢制限(18歳以上34歳未満)
もう一方の技能採用は、指定された有資格者が受験・合格した場合の入隊区分です。
資格には、医療や通信や、語学(米軍とのやりとり)、遺体衛生保全士、保育士や納棺師もあります。
イメージつきやすいものからそうでないものまで多岐に及びます。
実際に東日本大震災では、医療系と語学系の予備自(予備自補ではない)の一部が招集されたと聞きました。
十年前に見たときには納棺師なんてなかったので、有事が起きたら予備自を招集することが可能性の高さが見えます。
有資格者は、資格に応じて採用制限の年齢が引き上げられています。
また、予備自になった際の階級も、一般採用だと2等陸士ですが勤務歴が長い医師だと2等陸佐スタートです。
教育訓練の内容
防衛省の予備自補の採用パンフレットにある内容ですが。
まず、一般採用はAからJタイプの訓練があり、受ける順番も基本的にはAからJとなっています。
各タイプ5日間駐屯地に泊まり込みで、常に24時間集団行動です。
しかし、毎週Aタイプがあるわけでもなく、年に3,4回だったと記憶しています。
つまりはそこで受けれないと1年間なにもできないわけです。
あと、AタイプからBタイプで3割くらい消えます。集団生活が合わないんでしょうね。
CからJで3割くらい消えます。多くが自衛官、警察官に就職するためです。
残りの4割が予備自までなる人です。
受け入れ部隊も決まっていて、関東甲信越だと横須賀の三浦半島の反対側
陸上自衛隊 東部方面混成団 第117教育大隊という、教育専門の部隊で教育を受けます。
教育専門部隊なので4月からは常備の新隊員を教育するので、予備自補は7月くらいから2月くらいまでが訓練期間となります。
訓練の内容としては、常備自衛官の前期教育から体力錬成を抜いたもの、らしいです。
というのも予備自補は体力錬成する時間がないんですよね。
”自衛隊 前期教育”で検索すれば山ほど出てくると思いますが、軽く説明します。
ここも、多くの人が勘違いしているんですが、予備自補も自衛官ですので小銃を触るし実弾射撃もします。
敬礼の仕方から始まり、歩哨や匍匐、戦闘訓練、特殊武器防護、25km行軍、実弾射撃なんてことをしました。
これを普段、少し運動してるくらいの理系大学生がするわけですから、真夏の戦闘訓練なんてしたときは熱中症でもうろうとした覚えがあります。
印象に残っているのが、催涙ガスが充満したテントに防毒マスクをして入って、効果を確認してからマスクを取って苦しむっていう訓練があるんですが、指導官ってマスク外しても苦しそうにしないんですよね。さすが、指導官は違うな、って思いましたね。(後半に、幹部は違うな、エピソードがあります。)
この時に習ったんですが、体に有毒物質が付着した際は洗ってはいけません。
洗わずに水で流してください。顔だったらばしゃばしゃと水をかけてください。
洗う、ということは、皮膚に毒を擦り込むことになります。
ここまで、一般採用枠の話です。
技能区分だと、なんと5日間×2回で実弾射撃をして予備自衛官になります。
技能区分についてはわからないので割愛します。
予備自衛官補のその後
予備自衛官補のAからJタイプ訓練を受け終え、予備自衛官になります。おめでとうございます。
予備自衛官にも2種類あり、一般的な予備自衛官と即応予備自衛官があります。
予備自衛官は年に5日、5日連続もしくは2日と3日の分割出頭をします。
即応予備自衛官は年に30日の訓練を受けます。
最近制度改正されたらしく、予備自補(一般)から即自にもなれるみたいです。
予備自は、有事の際に招集されます。主な任務は後方支援だったり特技に応じた現場になります。
即自は、前線の補充と聞きました。即自に関しては知識がまったくありません。
さっきは、常備の自衛官すげーだったんですが、予備自の訓練では1月の寒くて上下ヒートテック着込んで凍えてるなら手袋も厚着もせずに予備自の佐官が平気な顔して訓練しててさすが幹部はちげーな!ってなりました。
あとは、予備自の有名人にプリキュア声優がいて実際に見たことがあります!
おわりに
迷ったら入隊しとけ!途中でやめるのはいつでもできるけど、人生で予備自補になれるタイミングなんて学生の時しかない!(社会人じゃ時間的に無理)
筆者について
筆者 のびた
3DPなどを使って創作活動をしています。
BASEで販売をしています。
ツイッターはこちら