きたこれ俺天才!といった発明品ができたときのために読んでみてください!
なお、のびたは法律の専門家ではないので参考程度にどうぞ!
まとめ
すごいのが思いついたときは安易に発表しない!
でも、もし発表してしまったら”新規性喪失の例外”を適用を受ければ大丈夫。
実用新案とは
すごいものができたときにその考案を保護するための制度です。
特許と何が違うの?
特許と大きな違いは
特許は事前審査制
実用新案は事前審査なし!書類不備が無ければどんなものでも登録できる!
詳しく言うと
特許は、特許を取るために事前に審査が必要で、特許を取った時点で権利を有するんですが
実用新案は、事後審査で実用新案を取った時点では権利を有するか不明です。
権利を有するかを審査するためには、実用新案技術評価請求書を請求する必要があります。
どういうことかというと、他の人とトラブった、となったときに実用新案技術評価請求書を請求して有効がわかった段階で初めて、権利を主張できるってことです。
最初に言ってた”公表しない”ってなんで?
公表しちゃうと特許・実用新案は基本的にとれなくなっちゃうんです。
特許・実用新案の大事な考えで”新規性”というものがあります。
この新規性が、”公知”の技術となってしまいます。
誰でも知ってることだから特許・実用新案はとれません!となります。
でも、こういうことを知らずに公表しちゃうことってありますよね。
そういう人たちのための救済措置が、”新規性喪失の例外”です。
”新規性喪失の例外規定”の適用を受けることで公開から1年以内という制限付きで特許・実用新案が取得可能になります。
私もNトリガー(調整機能付きエアソフトガン用トリガー機構)で新規性喪失の例外を申請しました。
費用(手数料)はどれくらいかかるの?
実用新案の場合
出願料:14,000円
登録料:3年分(2,100円+請求項×100円)×3
電子化手数料:2,400円+(800円×書面のページ数)
と、なっています。
ピストン連動式ノズル給弾機構:モノリスでは、
14,000円+(2,100円+請求項3つ×100円)×3+2,400円+(800円×8ページ)で
30,000円の手数料がかかりました。
また、先ほどの実用新案技術評価請求書は
42,000円+請求項の数×1,000円
かかります。
特許は、ざっくり手数料だけで20万くらい~らしいです。
これに加えて、専門家に依頼すると当然数万~の文書作成料がかかります。
個人クリエイターができるのは、現実的に実用新案が限界でしょうねー。
そもそも、エアソフトガン用の実用新案・特許の書類を作ってくれって言っても受けてくれるところも少ないかもしれません。
提出書類の作成について
実用新案の書類作成は難易度というと語弊が非常にあるんですが、そこまで難しいことはありません。
Nトリガーのときには優秀な現役の理系学生さんに書いてもらいました。
学生でもかけるような内容ということです。
ただし、非常に書き方に癖があり、こういう書き方にしないと、”この部分で権利化ができなかったらすべてが権利化できなくなる。”といったことが往々にしてあります。
一方で、実用新案を専門家に依頼するとなるとそれもまた費用が嵩んで、もとのアイデアの価値と釣り合わなくなることもあり得ます。
ここは、ぜひ学生のときの物理実験を思い出して自力でやってみることをお勧めします!
参考リンク
特許庁のHPの
と、リンク先にある”実用新案登録出願書類の書き方ガイド”
も目を通してほしいんですが、このガイドがいまいちイケてないです。
例はほかのサイトか実際の実用新案文献を参考にした方がいいです。
おわりに
すごいので来たと思ったら数万ですし、勢いで取っちゃいましょう!
筆者について
筆者 のびた
3DPなどを使って創作活動をしています。
BASEで販売をしています。
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