エアガン発射のメカニズムと初速アップの方法

エアソフトガンの考察

本記事の内容

エアガンのトリガーを引いてから、弾がバレル先端から発射されるまでのメカニズムを説明します。

内容については、エアコッキングガンと電動ガンのエアガンの話をします。

弾が発射されるまでに必要な空気の量を調整して効率よく初速を稼ぎましょう。

発射までのメカニズム

Phase1.トリガーを引く。

Phase2.エアコッキングガンだとシアーが解放されてピストンが前進する、電動ガンだとモーター・ギアが周りピストンの拘束が解放されピストンが前進する。

Phase3.ピストンが前進してシリンダー内の圧力が高まる。

Phase4.シリンダー内の圧力がチャンバーパッキンの抜弾抵抗を超えたとき、弾が前進を始める。

Phase5.弾がバレル内を加速しながら通過して発射される。

Phase3.,Phase4.,Phase5.の詳細

シミュレーション上でどうなっているかをみていきましょう。

本ページのグラフはうにたまごさん(@unitama53)の計算結果を引用したものです。

青線のチャンバー内圧力(≒シリンダー圧力)と赤線のBB弾の初速のグラフになります。

0[ms]から5[ms]までの間は、青線の圧力が上昇しているにもかかわらず、赤線のBB弾の初速は0[m/s]のまま(弾が動かず停止したままの状態)です。

そして5[ms]のときにBB弾が動き始めます。

このとき、BB弾を動かし始めるのに必要な力が抜弾抵抗です。

この抜弾抵抗は、ホップの強弱やパッキンの形状によってことなります。

抜弾抵抗が大きければ、それだけチャンバー内圧力が高くならなければ弾は動き出しません。

5[ms]から9[ms]の間でBB弾の速度は上昇を続け発射されます。

初速88[m/s]で発射されます。

このときの圧力に注目すると、まだチャンバー内の圧力が高い状態にもかかわらずBB弾が射出されてしまっています。

つまり、エア容量が余ってしまっています。

あくまで計算上なので実機とは誤差がありますが、この状態からさらにセッティングを詰めるとすると

エア容量が余っている場合

・インナーバレルを長くして、チャンバー圧力がゼロになるタイミングで弾が発射されるようにする。

・加速ポートを長くして、エア容量を減らす。

インナーバレル長を適正化すると、初速が上がったことが確認できました。

インナーバレルは短すぎても長すぎても適切ではありません。

エア量を調節して効率よく初速を稼ぎましょう。

本ページのグラフはうにたまごさん(@unitama53)の計算結果を引用しました。

非常に貴重な資料をご提供いただきありがとうございました!

筆者について

筆者 のびた

3DPなどを使って創作活動をしています。

BASEで販売をしています。

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